シャープ、「しゃべる家電」を展開予定。迷走を通り越して自爆する気か。

読売『シャープの家電「おしゃべり」に…人工知能搭載』ほかで報じられるように、目の付けどころが定まらないシャープ様。どうしてこういう方向に傾いてしまうのかサッパリわからないトビフシコです。「なにかしら強い意図があるのかも」とニュース初出から様子をうかがっていたものの、それを示唆する肯定的意見は皆無に近いですね。せいぜい視覚障がいのユーザに少し優しいくらいで、そこにフォーカスしているのでもなし。

人工知能といってもSiri子さんのように柔軟な会話ができるわけではなく、決まったフレーズをやりとりするのみのようですね。こちらが家電に対するフレーズを前もって覚えておく必要があるというのは、コマンドをあらかじめ知っておかなければならないMS-DOSと同じ・・ということになります、ありえへん。

ひょっとしてシャープの持てる知的財産を鴻海へ売り渡すのが惜しいため、御上から自爆命令が出たのかとさえ勘ぐってしまうレベルですけれど、そもそも出資自体が頓挫していたんですよねぇ。

読売記事中のイラストにて、冷蔵庫が「賞味期限が近い食材はありませんか?」としゃべる例が挙がっています。そこが違うだろ、と。ユーザは賞味期限の近い食材をずばり指示してほしいのです。そこまでの能力がないのなら、庫内に魚眼レンズを搭載したデジタルカメラを設置して、扉を開けずとも中を一望できるような仕組みを作ってくれと以前も記事に書いたはずです。使いやすさとエコロジーの両立ですよ。

また、『Appleと日本メーカーの決定的違いはひとつだけかも。目指すもの、ゴールの違い。』で述べた典型例かもしれませんね。「ひとまずおしゃべり機能を開発したから、これを活用できないか?」というアプローチがすでに間違っています。本来のプロセスは「最終的にこういう製品にしたい。それを実現するためにはどうしてもおしゃべり機能が必要だ」となるべきでしょう。おしゃべりやら人工知能やらの基礎研究が非常に大切なのはいうまでもありませんけれど、日本の開発部署がことごとく「Apple基礎研究所」になっている現状を当の技術者の方々がどう思っているのか・・・あるいは、技術を買ってくれるならどこでもいいとまで考えているのでしょうかねぇ。

上記を読んで「お前に製品開発のなにがわかる」と嘲笑する方には、「貴殿に消費者のなにがわかるのですか」と問い返したいですヨ。外から庫内が見える冷蔵庫としゃべる冷蔵庫のどちらが欲しいか、消費者100人に聞いてごらんなさい。95対5で前者間違いなし、です。




掃除ロボとしてはかなり優秀らしく、すばらしいじゃないですか。でも、レビューでおしゃべり機能に関する記述の少ないこと!「・・・私としてはココロエンジンとプラズマクラスターが不要なので・・・」ああぁぁぁぁ・・・・・。

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Appleと日本メーカーの決定的違いはひとつだけかも。目指すもの、ゴールの違い。 パワーリンゴ/ウェブリブログ(2011/10/09)

中身の見える冷蔵庫が欲しい。 パワーリンゴ/ウェブリブログ(2010/08/27)

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