40年の時を超え、乗工社「木曽ボールドウィン(初代)」製作記その6。蒸機工作の華、ボイラー回りが最も簡単で拍子抜け。

< 今では段付き真鍮ネジすら高級部材だろう = である調 >


さて、上回りに戻ってボイラー関連をやっつけよう。ナロー機らしい細いボイラーと、火災厳禁の森林鉄道らしい極端に大きな火の粉止め付き煙突の対比が実に愉快なポイントである。ちなみに初代製品は、この煙突形状より「後期型」と思われ、バリエーション展開がなかった模様。

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エッチング丸め済みのボイラーは下端前方を引っ付けて円筒にし、下回りとネジ止めするためのボスもハンダでしっかり固定する。そしてキャブのボイラー受に差し込んでハンダ付け↑ すでに煙突などが乗っかっているけれどネジで仮止めしているだけ。そう、乗工社はこれらを全てネジで固定する素晴らしい伝統を持っていたのだ。しかもことごとく重量級の美しい挽物パーツときた。なにせウェイト兼用だからなっ。PU動力のエコノミー蒸機なんぞ、内部に動力機構が入らないもんだからボイラーすら無垢の挽物だったりしてクラス越えの高級感を味わえちゃう。

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挽物たちをフィックスする前に蒸機の華(or 地獄)たるパイピングを済ませよう。古い製品ゆえ最小限も最小限、2本の注水管のみで楽勝だぜベイベー↑ 付属のφ0.6真鍮線を利用し、ボイラーへは逆止弁を模した割ピンを介して取り付ける。この絶妙なカーブを再現するために何度も曲げ直したけれど、こーゆーのは純粋に楽しいから許してしんぜよう。たった2本だし。いやはやモデラーのワガママたるや酷いもんである(一般化するなよっ)。

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ただし、くれぐれも車輪などと接触せぬよう下回りも仮組みして様子を窺いつつ進めている↑ ところで、その2の床板位置ミスにより、ボイラー下端に付けたボスを薄く削る必要があったわ。

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えーと、ここから作業に没頭してしまい写真を撮り損ねている。いつものことで恐縮だが勘弁してくれぃ。

さて、過去の苦い経験から挽物パーツはハンダを使わず、ロックタイトを塗って正真正銘ネジ止めオンリーで固定したよ。ただし、発電機と発電機台は鉄ネジ使用で、酸洗浄時に外さなければならない。それでは色々と面倒だから、この両者はボイラーへハンダ付けし、洗浄後にネジを締めた。いや別にネジ止めする必要はないんだけどさ、そこはほれ「素組み」つーことで……もはや呪縛だな。

また、発電機の排気管上部がダイヤ型煙突側面に割ピン固定となっていて、ここへもハンダを流している。アメロコらしい煙室の横から前端梁に伸びるステーは、付属のφ0.5真鍮線を曲げてボイラー側にハンダ付けした。反対側は端梁裏面に沿わせておく。ここをピッタリに作っておけば、上下ネジ止め時の目安になって塩梅がよろしい

最後にドロップ製の煙室戸を取り付けて、その上部に台座を介した挽物ヘッドライトをハンダ付けすればボイラー回りの完成となるイエ〜イ……って写真がないから盛り上がらんか、すまんのぅ。

はっきりいって本キットはボイラーアッシィが一番簡単だった。素敵なネジ止め工法が最大要因ではあるものの、精確な取り付けが意外に難しいランボードが存在しない点も大きいんじゃないかな。

残るは、非力なキャラメルモーターでもそこそこの走りを実現するための動力調整だ。走りがイマイチだと完全素組みの魅力が半減してしまうので気合を入れまくったのだが……さぁて、どうなる?

LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243 中強度タイプ 10ml LNR-243
LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243 中強度タイプ 10ml LNR-243
二度と取り外さない覚悟なら、ハンダで固定しても全然OK。

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