40年の時を超え、乗工社「木曽ボールドウィン(初代)」製作記その7。メインロッドの屈曲とクロスヘッドのスライドに神経集中……で今ごろポカミス発覚。

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ワールド工芸のようにきっちり組めばそのままスムースに走りだす今どきのキットと異なり、古い模型の動力調整は忍耐の上にも忍耐を要する。「それがたまらんっ」な方もいるだろうが……私はもう、あまりやりたくないな。

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ロッド類を組み込んだ足回りを横から観察↑ 色気もへったくれもないプレート輪心が時代を感じさせるなっ。ディテールアップに走らず本キットを「素組み方針」としたのもこの輪心が理由の一つである。

他方ロッド類はエコノミーキットと一線を画し、総金属製でサイドロッドあり、クロスヘッド付近の大胆なデフォルメもなしと今でも通用する出来だ。なによりロッドピンがネジ止めだから、心ゆくまで調整に専念できるのがありがてぇ〜。

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上から見よう。メインロッドを斜めに屈曲させた様が一目瞭然↑ 説明書(探究・乗工社)では一切触れられていないけれど、この定番(?)対処法を施すことでロッド回りの抵抗が激減するのだ。ただしっ、メインロッド両端の曲げにねじれがあると前・後進の滑らかさに差が生じたりするので、どの面から見ても平行なのをチェックせねばならない。私の場合、「車両に組み込んだ状態で正面から見たとき」のねじれになかなか気づけず難儀したわ。

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レールを浅い角度で傾けてもスルスルと転がりだすまで念入りに調整を重ねる↑ うんざりするほど地道な作業だが、この時点で抵抗を残すようでは最終的な走りに希望など持てぬ。やはり最も手間のかかった箇所がクロスヘッドだった。スライドバー・ピストン棒・クロスヘッドの溝を平行に揃えろとは言うに易し横山やすし。

なお、床板から斜めに立てられた真鍮線は、モーターのアース側端子に直接当てるもの。

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巨大なキャラメルモーターをネジ止めし、動力の全貌が明らかとなった↑ 公式側(写真手前)は車輪踏面をこする集電ブラシからリード線でモーター端子と結ぶ。ところで左右絶縁の構造がよくわからないかもしれない。じつは公式側輪心がプラ製で、非公式側が真鍮製というカラクリなのだ。私も当初は気づかず、輪心のネジ穴が片側だけ真鍮色を放っているのを見つけて合点した次第。それすら説明書には記載ナッシング。

さすがに最初から別売品のカプラーまで乗工社製で揃える必要はなかろうと、モデルワーゲン木曽用をネジ止めした。

この状態でモーターを回しての走行テストは、リアヘビーにより第1動輪が常にウィリーするためあまり意味がない。ネジ一本でぶら下がっただけの従台車は、もとより車重を受ける設計になっておらず単なる抵抗である。付け加えるなら、初代は従輪からの集電機構すら持っていない。

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ゆえに超フロントヘビーな上回りをネジ止めして初めて塗装前の調整も追い込めるってもんだ。同時に、生地完成の姿も拝めるってもんだ↑ しかし、まだ注油していないため騒音が大きくて滑らかとも言いがたく、不安が膨らむ。

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そうそう、動輪と従輪の間に収まる火室パーツは、赤色に塗ってから接着予定↑ まさしく典型的なドロップ製の見本だなぁ。思いのほか細部までよく表れている。

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公式側斜め後ろから↑ いい雰囲気じゃのぅ。上記のように単機で走る際の従台車は抵抗でしかないけれど、トレーラー牽引時は負荷が車両前方へかかるようになっていて、動輪の粘着向上に期待が持てるな。

さて……この記事を書いている最中にミスを一つ発見した。サイドロッドの前後が説明書と逆じゃん! 私みたいなへっぽこ腕も許容できるよう、サイドロッド片側の穴はU字型に開放された親切設計なのだが、それをメインロッドで目立たなくするためか第2動輪側へ持ってくるのが正解。機能的には支障なかろうものの……あぁ情けにゃい。次の重メンテナンス時に直しておくよ。

アネックス(ANEX) ステンレス製 精密ヤットコ 標準タイプ 120mm No.240
アネックス(ANEX) ステンレス製 精密ヤットコ 標準タイプ 120mm No.240
もうね、ヤットコと名のつくものが全部欲しい。

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