モデルワーゲン 「頸城のホジ3」製作記、その12。動力調整について。集電ブラシと絶縁材の接触に注意。

< 21世紀の鉄道模型にあってなお動力の調整は深淵 = である調 >


写真特集号のあとに重い話題を持ってくるのは甚だ不本意だけれど、いつになく手を焼いてしまったので自身の備忘録を兼ねて記事にしておこう。内容の一部でもどなたかの参考になれば幸いだ。当然ながら、悪化した・壊れた・火を吹いた・彼女に振られた等々一切の責任は持てないよ。

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まず、動力台車側を前にして進むことを前進、その逆を行進とし、車端側から第一動輪、第二動輪とする。では以下に私が遭遇した症状を列挙しよう。全て同時に発生したわけではなく、解決に向かう過程で重なりつつも移行していった具合だな。

1. モーターを付けない状態で、車輪の回転が渋い。
2. モーターの起動電圧が高すぎる。
3. ギヤが噛み込んで車輪が全く動かなくなる(特に前進時・第一動輪で多発)。
4. 走行時に速度のムラ、脈動がある。
5. 曲線から直線に移るとわずかに速度が落ちる。


1.〜3.は「集電ブラシが動輪の絶縁材に接触している」ことが原因と思われる。組立講座でも『集電ブラシは動輪の絶縁材と僅かに干渉しますので、バラシ図のように注意深くピンセットなどで上向きに曲げてやります。』との指示がある。

しかしねぇ、薄いリン青銅板とはいえバラシ図のように曲げるのが結構難しい。しかも動輪の絶縁材の直径が大きいため、かなり多めに曲げる必要がある。加えて、集電ブラシ先端のポッチが動輪裏側の金属部分へ確実に触れるよう調整する必要があるのだ。

症状1と2は、集電ブラシが絶縁材に強く当たっているか、ポッチと金属部分の接触が強すぎるせいだろう。おそらく前者がほとんど。当たり方は、動輪をレール側へ押さえつけるカタチだ。

症状3も原因が同じと思われ、動輪がレール側へ押された結果ギヤの噛み合いが浅くなり、元々ギヤ間に設けられた遊びや誤差も加わって、特定のタイミングで噛み込んでしまっているように見える。これらは憶測の域を出ないものの、集電ブラシと絶縁材の接触を無くすことで完治したのは事実。

集電ブラシの曲げに限界を感じたら、思い切って干渉部分をニッパで切り落とすほうが手っ取り早いだろう。私も第一動輪のブラシ先端下部を、ポッチの直下で切り落とした。塗装前ならば、仮組みのうえ正確にヤスることも容易だ。

症状4.の原因はまだ掴めていない。この時点で1.〜3.は解消済み。慣らし運転を重ねるうちにずいぶん減少したものの、後進時の脈動がまだ少し感じられる。第2動輪でブラシと絶縁材の接触が残っているのか、ウォームの取り付けに少し偏心があるのか……わからん。

症状5.は付随台車の首振りが固いことが原因とみて良さそう。特に小判形エンドレス(今時はオーバル型というのか)でテスト走行すると顕著だろう。台車を車体側へ押し付けるコイルバネが強く、直線区間に入っても台車がまっすぐに戻らないようだ。コイルバネを外して走らせると症状が消えた。だからといってバネ無しでは車体の左右揺動が大きくなってしまうので、バネのテンションを弱めるべきだろうな。

こんなところだろうか。不思議なことに集電不良だけは経験していない。ポッチの当たりも「これ以上弱めると動輪の左右動時に離れてしまう」ギリギリまで弱くしているというのに……全くもって奥深い世界だわ。




特にこだわらない方は、Nゲージ用の動力に換装すれば面倒な調整も要らず万事解決。

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