QuietComfort 3の劣化したヘッドバンドを柔らかい革で修理。一点を除けばまあまあの出来。

見返すと2012年から訴えていました。劣化してベタベタになった表面が周りのものを汚染し尽くすQuietComfort 3のヘッドバンドにたまりかねて、古いのを全て除去し、本革を貼りなおすことに決したトビフシコです。以下、工程が多いためハイスピードでお届けします。
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ヘッドバンド両端のプラパーツ外しから始めます↑ 裏についているトゲが新しい革にも効きそうですね。
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古いバンドを切開↑ サイドの糸を一本ずつデザインナイフで切っていきます。リッパーでもOKですが、ベタベタがついて激しく汚れてしまうため、刃先を替えられるカッター類のほうが向いているでしょう。だから合皮はいやん。
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3枚に下ろしました↑ 下部のスポンジはそのまま利用。上部のスポンジが埋まったままなので、さらに古いバンドを切り開いていきます。
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こんな感じで・・・↑
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上部スポンジが取り出せました↑ このスポンジの底をなすプラ製インナーを、新しい張り革の型紙作成基準とします。
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Illustratorで慎重に作ったものの、3次曲面で囲まれたヘッドバンドの型紙を完璧に作るのは不可能ですね↑ 大雑把にいえば紡錘形の両端を落とした形状。ま、とりあえず切り出してから現物あわせの試行錯誤です。
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今回使った革は古着から流用した薄くて柔らかく伸縮性の高い豚革型紙に沿って切り出し、菱目打ちで穴を開けます↑ 薄い革なら専用工具を使わずとも、ピンバイスに太い縫い針を付けてプスプス刺すだけでも十分ですね。
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いよいよ縫うのですが、ヘッドホン本体の固定と革の仮止めに苦労しましたよ。仮止めに最も適したアイテムが結束バンド(本当は脱着自在のタイプがベスト)↑ ところがしっかり締め込むことに気をとられるあまり、コイツが完成時の見てくれに悪影響を及ぼすことまで頭が回らず・・・。
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断っておくと、レザークラフトが初めてではないものの完全な自己流でやってきましたし、工作材料の中ではロープ・紐・糸の扱いが一番苦手なんです、ハイ。今回はなにも考えずに靴紐を編む要領で長い糸一本の両端に針をつけて縫いましたが、おそらく正しい縫い方が存在するはずです↑
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どうにか縫い終わって両端のプラパーツをはめ込んで完成↑ えーと、なんだか波打っていますね。
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遠目ではさほど違和感もないでしょう↑ 縫い方が下手くそなのは自分が一番よくわかっており、できるだけ目立たないよう黒い糸を使った次第でして、野球の硬球そっくりの縫い目となっています。
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この波打ちですが、張りのテンションがムラになっているわけではありません。そう・・・仮止めに使った結束バンドを締めすぎて、インナーのプラ板が変形してしまったのです、オヨヨヨ↑

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それでも予想よりは綺麗に仕上がって助かりました。やはり薄くて柔らかく、伸縮性に富んだ革が肝ですね。仮止め方法に検討の余地ありですが、緩いと全く役に立ちませんし、強く締めるとインナーが曲がるという・・・厄介なところです。兎にも角にも、ドロドロベトベト攻撃から解放されて嬉しいっ。本革なら私の稚拙な縫い目がほどけるか、ヘッドホン本体が故障するまで大した劣化もなく使い続けられると思います。




Amazonで代替品が安価に売られていますが、スリーブ状ゆえ最低でも片側の分解を要するでしょう。革細工の手間を取るか、分解のリスクを取るか・・・これまた悩ましい選択です。

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