ワールド工芸Nゲージ「国鉄C54形 従台車原型」製作記その10。下回り開始。立派な主台枠と、ややこしいエッチング折り紙細工。

< 完全なトレーラーだからといってエンジン側をみくびってはならぬっ = である調 >


気分を一新して下廻りに着工だ。写真の絵面も大きく変わるしなっ。

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まずは主台枠。再三述べてきたけれど、正確な直角と水平出しがなにより難しい。スコヤを当てたりノギスで測ったりするものの、対象物が小さすぎて目視では限界が早く来てしまうのだよ。しかしNゲージらしからぬ立派な台枠じゃないか↑ ちと難を申せば、板台枠にしては背が低い気もする。基本寸法が棒台枠の製品と共通かもしれないな。本件についてはいずれ述べることになろう(忘れてなきゃね)。

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裏返したところ↑ 後端梁などをハンダ付け。

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以前は「牽引力増強装置」と呼ばれていたウェイト板を貼り合わせる↑ なお、この時点では塗装後に組み込む予定だった。

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モーションプレートは長〜いステンレスエッチング一枚を折り曲げて形にするが、説明書には完成後の姿しか載っていないため、反対側に折り曲げぬよう脳内シミュレーションを20回やってから取り掛かるのだ↑ 前回のとおり、ステンレスに曲げ直す余地などない。

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四角い枠の前を閉じて出来上がり↑ これを主台枠に固定する。左右のモーションプレートが、上・横・前から見て平行になっているかチェック。もし歪みを残したまま進めたら、バルブギア調整時に余計な苦労を背負い込むかもしれないので。私の場合は、前から見て片方が斜めっていた。気づかなければ加減リンクがスムースに動かなかった可能性大だわ、ヤバイヤバイ。

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従台車のイコライザー&担バネもステン一枚による折り紙細工↑ コイツもややこしいが、とにかくエッチングのレリーフが表側にくるのを念頭に置いて順番に解決するしかアルマーニ。

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同じく主台枠に固定↑ そのまま付けるとなぜか担バネが傾きやすく、水平になるよう指でひねってやった。さすがステンレス、華奢な見た目とは裏腹の揺るぎない強度が手に伝わるゾ。他方、ハンダの乗りが悪いため、多めに流してキサゲも最小限に留めておく

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各所にタップを立てる。注意すべきが従台車固定用のネジ穴。t0.3ステンレス2枚重ねゆえ、真鍮とは段違いの硬さなのだ↑ レアなM1.4タップを折ってしまわぬよう慎重にも慎重を期した。

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ところでNゲージ(に限らないけれど)のテンダー蒸機は、以下3種類の駆動方式が一般的だと思う(エンジン = 機関車本体、テンダー = 炭水車)。

1. エンジンドライブ(エンジンモーター・エンジンドライブ:エンジンにモーターを搭載、エンジンの動輪を駆動)

2. テンダーモーター(テンダーモーター・エンジンドライブ:テンダーにモーターを搭載、ユニバーサルジョイントを経てエンジンの動輪を駆動)

3. テンダードライブ(テンダーモーター・テンダードライブ:テンダーにモーターを搭載、テンダーの車輪を駆動)


一部を除き、ワールド工芸のテンダー蒸機はテンダードライブ方式である。つまり、エンジン側に動力機構を搭載する必要がないぶん、リアルな構造やプロポーションを再現しやすいわけだな。また、集電の仕組みによってテンダードライブ方式をさらに細分化できよう。これらに関しても後々述べていきたいところだ。

シンワ測定(Shinwa Sokutei) ミニスコヤ 真ちゅう台付き 6cm 62021
シンワ測定(Shinwa Sokutei) ミニスコヤ 真ちゅう台付き 6cm 62021
小さなスコヤは取り回しがよい。

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