40年の時を超え、乗工社「木曽ボールドウィン(初代)」製作記その9。コールバンカーにバルサ製「薪ユニット」を落とし込み、最終調整ののち完成!!

< 日本で活躍した蒸機の燃料はほとんどが石炭か重油なので新鮮に映る = である調 >


前回の終わりに予告した「こだわりポイント」のお時間は、じつに森林鉄道らしい機関車の燃料すなわち薪の製作である。だって増築されたコールバンカーが空っぽではあまりに寂しいじゃないか。コールなのに薪、コール薪、ポール牧、我ながらしつこい。

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材料は1mmバルサ材、塗料はアクリルガッシュ。白っぽくて薪には不似合いなバルサだが、本機の場合リアヘビーを避けねばならぬ事情があってね。水で薄めたガッシュを全体に塗り、トーンを落として誤魔化した↑ 皮の茶色を塗ったり、カッターで筋彫りしたりとテケトーに細工して一本一本の個性を伸ばす。こう書くと非常に鬱陶しい作業に思われるかもしれないが、硬い真鍮と格闘してきた手にはバルサの柔らかさが心地よく、ちっとも苦にならない。第一思いっきりファジーな工作でOKなのだっ、ファジー最高っ。

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およそ15mm四方の板に薪を積んでいく↑ これまた一本一本瞬間接着剤で固定するのだけれど……いやホントだって! 大した労力じゃないからっ。本数も多いように見えてたかが知れたもんよ。

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裏へは積層バルサを貼り付けるのだ↑ まぁ、正直なところ同じサイズに切って積み上げるほうが面倒くさい。

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この「薪ユニット」をコールバンカーにポコンとはめて、裏からタッピングネジで固定する↑ そう、その2で開けた穴が生きる瞬間。

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天地を戻せばご覧のとおり↑ 囲い板と薪には少々隙間ができたものの、存外気にならないもんだな。むしろ……薪の白さが際立ってしまったか。周囲が全部黒なぶんを補正し忘れた、うーむ。

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さぁて、塗装後はグリスアップして動力の調整を追い込んでいこう↑ 軟質プラみたいになった(やかましいっ)クロスヘッドは、スライドバーの溝やピストン棒の塗膜を軽くヤスっておく。また、公式側に露出するリン青銅の集電ブラシを黒染めした。

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最後に上回りをかぶせれば完成だっ↑ 実作業時間がそれほど長くはないのに、結構な作り応えを感じたなぁ。あちこち失敗もしたけれど、ナロー蒸機の雄が眼前に現れた今となってはどーでもいいのさっ(えぇ〜〜)。次回は例によって写真特集号であーる。

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乾くとマットになるガッシュはレイアウト製作にも重宝する。

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