40年の時を超え、乗工社「木曽ボールドウィン(初代)」製作記その4。主台枠の奇跡とシリンダーの地獄。

< 40Wと60Wのコテを頻繁に使い分け = である調 >


突然だが下回りに移るよ。いかんせん不親切な説明書のおかげで一寸先は闇。となると、あらゆるパートを同時に進めて随時仮組みせねば、最後に致命的なミスが発覚して完成させられない恐れもあるからなっ。

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まずは主台枠の組み立てから↑ コイツの工作精度が走行性能に直結するのは明々白々。で、素晴らしく幸運なことに、厚さ5mmのベーク片が台枠間にピッタリフィットなのだっ。「それチートじゃん!」などと抜かす暇があれば、ネット通販でも手に入る時代なのだからさっさと買ってくれたまへ。べつに5mm厚のアルミ板でもかまわんし。

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主台枠をキャブ床板へハンダ付けする↑ 上端がツライチになるよう共にひっくり返して作業した。前後の固定がバッチリ決まれば一安心だぜ。なお、床板へは先に従台車心皿を取り付けたほうがよさそう。

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モデラーの神が微笑んでくれたおかげで山場を切り抜けたつもりが……振り返るとシリンダー回りこそ最大の鬼門だったわ、ちくしょーめ! ドロップ製のステー両端に挽物のシリンダーをハンダ付けするには以下を厳守せねばならない。私は全部NGを出してしまい、幾度となくやり直す羽目に。

1. 両シリンダーの間隔は適切か。
2. 両シリンダーが平行かつ前後にズレていないか。
3. いずれのパーツも蓄熱量が大きく、熱が回って知らぬ間にズレていないか。


上掲の写真はシリンダー間隔を説明書の原寸図面から採寸して取り付けたのだが、のちに狭すぎることが発覚↑ ステーの角と、シリンダー平面箇所の角がぴったり合わさるほど外側に広げなければならなかったわ。でないと第一動輪のロッドピンがスライドバーにぶつかってしまう。とにかく位置決めの目安が全くなくて難儀したわ。先に発売された「ポーター亀の子」ですら、ステーとシリンダーがネジ止めなのに。ま、あれはピストン棒が通らないから可能な構造だけどさぁ。

そのスライドバーもハンダ付けしたけれど、がっちり固定可能なエポキシ接着剤を用いたほうが心にゆとりを持って作業できると思うよメイビー。バーの水平角度修正は、固着後にヤットコでゆっくりやればよろし(むろん、シリンダー周上の最上部へバーを持ってくる作業は固まる前にネっ)。

完成後に判明したことも記しておこう。本機はフロントヘビーゆえにシリンダーを両側から掴んで持ち上げる機会が多くなるはずだ。すなわち、シリンダーのハンダ付けと塗装には十分な強度を保っておくべきだろうな。

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次に前端梁をカプラー座経由で主台枠に取り付け、従台車も組み立てておく↑ このへんは特に難しくない。ただ、従台車のカプラー座が雑なプレス(個体差かも)で、その修正に時間を食った。

再三やり直した箇所もなんとか形になり、今のところは大きな失敗なく進められている。少なくとも私の場合、こーゆーときこそ本当にヤバい。そろそろ慢心が芽生えて油断や隙だらけになりがちなのだ。次回、とんでもねぇ勘違いをやらかしたりするかもよっ。

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