40年の時を超え、乗工社「木曽ボールドウィン(初代)」製作記その3。給水管が入らず冷や汗、ともかくキャブ回り完成。

< 鉄道模型工作では稀に知恵の輪的解決能力が要求されて困る = である調 >


完全素組み方針ゆえ、当製作記も淡々と進めていこう。ナローとはいえ蒸機の製作、一工程ずつ丁寧に書いていたらキリがない。もしご自身の製作参考にご覧いただいているならば、いつの間にか引っ付いているパーツはテケトーに引っ付けてもいいパーツ……との解釈でOK牧場(ホンマか?)。

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付属のφ0.5mm真鍮線をコの字に曲げてリアタンク外周にハンダ付け。そしてφ0.3リン青銅線から作ったハシゴを後妻板に植えていく↑ t1.0アルミ板をスペーサーに用いて、わりと大きく出っ張らせた。計算速度の遅い私の脳内でも、いちおう87倍して実物を想定するのだ。しかも同時に、模型としてのバランスをカンピューターで補正する。おいおい「結局ぜんぶ勘じゃん」などと言ったのは誰だ?

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乗降口の手すりはt0.5アルミ板をスペーサーにして控えめに↑ これらをハンダ付けする際は、内側に飛び出た足をあらかじめ切断し、内側を平らに仕上げやすくしておいた。なにせドアが無くて丸見えになっちゃうからのぅ。ちなみにモーターも丸見えになるので、素組みでなけりゃ問答無用でドアを増設したことだろうなっ。

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分厚いボイラー受パーツを前妻板にしっかり固定し、増炭板の丸穴から顔を覗かせる給水管を取り付け。実物の建て増し感が否応なくにじみ出た見所だ。屋根を増炭板のスリットに差し込んだら驚くほどピッタリ決まって大変気持ちイイ。そしてようやく囲いの前面が引っ付いて頑丈になった↑

最後にφ0.6真鍮線で雨樋を表現するのだが、直下に取り付けた線材のハンダを溶かさぬよう用心せねばならない。これにてキャブ回りは完成だっ。

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ところで「く」の字に曲げ済みの給水管、そのままでは引っかかって所定の位置にどうしてもはまらねぃ。こーゆーときこそ往々にして「すわ組み立て順を間違った!」と焦りまくり、ロクでもない失態をやらかしかねないのだ。事実少々やらかした……とと、とにかく頭を冷やしてだな、えーと給水管の底側を斜めに少し削ればあっさり解決するってもんだよな、ふぅ〜。いや参った参った。

ミツトヨ 530シリーズ M型標準ノギス N15 530-101
ミツトヨ 530シリーズ M型標準ノギス N15 530-101
手すりやハシゴなど曲げ線材の量産にはノギスの段差測定部分を活用すると簡単。ただしっ、ノギス本体を金床代わりにして曲げちゃダメよ。

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