ワールド工芸「低重心超小型機関車 へっつい」製作記その7。肝のボイラー回りはテンパりつつ勢いで突破。

< スチームドームではなくサンドドーム = である調 >


いよいよ蒸気機関車の心臓部たるボイラーを据え付ける。「おいらはボイラー」……し、CMに罪はないよなっ。

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ボイラーの丸めを修正し、煙室戸パーツを前に差し込んでから、床板とキャブ前妻に合わせてハンダ付け↑ なんとなく、床板とボイラー裾の隙間は埋めずにおいておいたが、べつに埋めても外からほとんど見えず問題なかったわ。ただし、裾をできるだけ外に広げておかないと、動力部の左右フレームをつなぐ皿ネジの頭が干渉してしまうので注意。

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煙室戸回りは、ちょんちょんとパーツを乗せていけば形になってくれる↑ ヘッドライトの支持が独特で実物とも異なっている気がするものの、これはこれでイイ具合だ。

平べったい車体と対照的に高く伸びる煙突は、煙突スカートを挟んでハンダ付けする。煙突さえ真っ直ぐ付けば他がボロボロでも許してもらえる(は?)ほどのキーポイントゆえ、写真を撮る余裕などあろうはずもない。最高にテンパった挙句どうにか形にはなったが、完璧とは言いがたいのぅ

ペラペラのボイラーが幸いしたのか熱の回りが限定的で、煙突根元に長時間コテを当てても他のハンダが溶けることはなかった。おかげで何度も修正できた次第だ。

さて、蒸機といえば、たくさんの管をボイラーに這わせるパイピング作業が華(あるいは地獄)だろう。ところが「へっつい」は実物も模型も寂しいもんだ。その代わり、配管形状が特徴的な上に個体差が著しく激しい。本キットのオリジナルが大日本軌道伊勢支社(のち中勢鉄道)「キ21」なので、それに準じたカタチを目指そう。

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キット付属のφ0.4真鍮線で2本作り、メルカリちゃうメリハリを出すため手持ちのφ0.6で1本作成

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これらの線材を妻板からボイラーに渡すのだ↑ いくら図面を見ても、各配管の役割がようわからんちん。丸窓の横から下に垂れる2本をオリジナルに合わせて非対称に曲げ、ささやかな個性を演出した……つもり。

アウトフォーカスながら、煙突の様子もご覧いただけよう。「らっきょ」と呼ばれた先端の火の粉止めも、実車の形状はバラエティ豊か。おっと、煙突の穴へは忘れずに網目模様のエッチング板を貼っておく。私はおとなしく瞬間接着剤で固定した。

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最後にホワイトメタル製のサンドドームをボイラーへ接着↑ ディテールアップする予定はなかったんだけれど、砂撒きの作用ロッドだけφ0.3リン青銅線で追加した。「だったら砂撒き管も作っちゃえよ!」てな話だが、サイドタンクと干渉したら面倒だしぃ〜、実物は変な形のカバーが付いていてチョー面倒だしぃ〜。

ところでワールド工芸の説明書にてスチームドームと記されている本パーツは、サンドドームが正解で間違いない……はずメイビー。この機関車、キャブ内の火室上部が一段盛り上がったところに蒸機溜めがあるようだ。実際、その天面から安全弁や主蒸気管が生えている。キャブ内に安全弁とは恐ろしい構造で、さすがに天井まで抜けた筒状の安全弁覆いを備えた仕様が一般的だったらしい。けれど、どういう理由か「キ21」は最後まで装備されなかった模様。

とにもかくにも、上回りは以上で完成だっ。次回は、ボイラー内の空間に載せるウェイトの作成である。ついては、ウェイトと当たらぬようサンドドームの長い足を削り取っておこう


「へっつい」の系譜 ~低重心超小型機関車の一族~〔RM LIBRARY160〕
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湯口 徹

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多くの車両が紹介されている本書でも、2つとして同じ形状の配管を持つ個体が無いのではないかと思うほどバラバラ。位置・曲げ方・本数・太さの違いに加え、移設or撤去後の穴が妻板にボコボコ開いたままのみっともない姿が散見される。

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