ワールド工芸「低重心超小型機関車 へっつい」製作記その4。床板とステンレスエッチングの罠。

< ステンレス用フラックスは使用後すぐにしっかり洗浄 = である調 >


「床板とは何か……」などとボケている場合じゃない。まともな大きさの蒸機ならランボード(渡り板)のほうが近いと思うのだけれど人が歩けるスペースもなく、いずれにせよ説明書に「床板」と書かれているパーツを組んでいくゾ。

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まず、一丁前の蒸機らしく前デッキ・端梁部をZ字に折り曲げる。次に側面の帯板を貼るのだが……先に種明かしすると、このパーツはステンレス製である↑ 普通の塩化亜鉛水溶液でいくら頑張ってもなかなか付いてくれない。さすがにオカシイとメーカーに問い合わせたところ、やはりこのパーツを含む「C板」はステンレスエッチング板とのこと。ヤラレタ。

たしかに気になる点はあった。パーツリストではC板が「洋白板」と記されていてステンレス板はひとつも含まれないはずが、組立図のそばにステンレスの半田付けに関するヒントが載っていたり、C板からパーツを切り離す際の異様な硬さをはっきり覚えている。「その時点で気づけよ!」ってな話だけれど……いやさ、ずいぶんコシのある洋白じゃ〜んて思っちゃったりぃ〜。とと、ともかくステンレス用フラックスを塗って無事にハンダ付けできたわ

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ステンのハンダ付けは強度が不安なことや補重を考えて、裏面のキサゲは念を入れずハンダをだいぶ残しておいた。代わりに、外からよく見える側面を綺麗に磨いておく↑ 金属キットにステンレスが含まれるのはあまり喜ばしくないものの、本車みたいな強度確保の難しい題材においては多少なりともその効果が期待できそうだ。

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カプラー受けは内部が無駄スペースになってしまうため、t0.5鉛板を貼ってウェイトの足しにする↑ たとえ0.1gでも稼げるもんなら稼ぎたい。特に「へっつい」は前方下部の補重が一番効くはずだ、間違いにゃい。

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これを前デッキ下、前梁後ろに取り付ける↑ 2つの穴は前方がカプラー用、後ろが下回り固定用で、双方にM1.4タップを切っておく。

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上から見たところ↑ ボイラーの縁ギリギリまで鉛板を重ねても大丈夫だろうけれど、どこに落とし穴があるやもしれぬため無理はよそう。なお、当然といえば当然ながら鉛板も普通にハンダ付けできた。

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補重について本車の辛いところは、キャブ回りにたくさん生じるデッドスペースを活用できないことだ。もともとキャブ側に重心が寄っているうえ、客貨車牽引時はさらにバランスが悪くなって第一動輪が用をなさない恐れもある。おそらく……本キットをストレートに組んだ場合、逆機運転(キャブ側を前にして前進)のほうが力を発揮するはず。幸か不幸か現実にも「へっつい」の逆機が日常的に行われていたようだから、それ前提でも全然OK牧場だな。まぁ、転車台が無かった・転車が面倒だったとの理由が主らしいけれど。


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強力だがコテ先の侵食も早いのであまり使いたくない。

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