カツミのベークライト材でハンダ作業台を製作。発熱と割れにビビる。

モノ好きの分際で物を作るための工具には興味を持てず、著しく無頓着なトビです。しかし、ハンダ付けの環境がよくないことはかねがね自覚しており、それが製作物の出来をも左右するとなれば重い腰を上げねばなりますまい。

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用意したのは老舗カツミが販売するベークライトの材料↑ 極私的バイブルこと『鉄道模型工作技法』でもベーク製直角治具の作り方が載っていましたが、まさか製品化されているとはつゆ知らず……いい時代になりましたねぇ。

紙・グラスファイバーなどのベース材へ浸潤させたプリント基板の「ベーク板」とは異なり、本品は無垢のベークライトらしいですね。最古参クラスの合成樹脂で耐熱性の高さがハンダ作業台にはうってつけなのです。昔は広く使われるも、21世紀の今となっては素材の調達が一番難しいポイントだと思います。

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板や角材のまま使っても構わないのですが、どうせならバイブルのように直角治具を兼ねたいと考えて、加工を始めます↑ とにかく割れやすいとのことで、慎重に穴を開けていった……ところがっ、最初の穴の半分まで切り込んだときに「パシッ」と乾いた音! 「やっちまったぜベイベー」と冷や汗を流しつつチェックしたところ、なぜか穴に対して水平方向に薄いヒビが入っています。ネジ留めするぶんには影響なさそうで助かったものの、妙なヒビの入り方に戦慄。しかも加工部位周辺がかなりの熱を帯び、なかなか冷めません。

切り込んだ深さまでが熱膨張した結果なのかなぁと考えて、切削油を増やし、刃の送りを超スローペースにすると(1穴約3分!)、以後は割れることもなく全て開け終えることができました。ボール盤の最低速度とはいえプラには厳しい2,500rpmでも溶ける気配がなく、キリコも結構ドライなので新鮮ですね。なお、板や角材の厚みは全て10mmです。

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板へ直接ネジを切ります↑ かなり硬い樹脂ですし、頻繁に付け外しする予定もないので大丈夫でしょう。これまたオイルをたくさん塗ってタップを立てました。感触はプラよりもアルミに近いです。

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以上で材料が揃いました↑ ネジとスペーサーは、ひとまず手持ちの中から適当なものをピックアップ。といってもネジは寸足らずで、スペーサー代わりのワッシャーはt0.5しかなく厚みの均一性も微妙ゆえ、いずれ交換するつもりです。

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板の端に角材を並べて、ネジ留めします↑ 多用するのは垂直方向の直角でしょうけれど、いちおう2本の角材も直角になるようスコヤで位置決めしておきます。

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完成〜↑ 角材と板の間にはスペーサー(今はワッシャー1枚)分の隙間が空いており、2枚の真鍮板をT字にハンダ付けしたいときの逃げとなる具合ですね。実際に使ってみて、片方の角材はスペーサーを抜いて板と密着させたり、厚板に対応させるため厚いスペーサーを用意するなどカスタマイズが進むと思います。

これまでハンダの作業台には適当なベニヤ板やMDF材を利用してきましたが、加熱によって木材のヤニやつなぎの樹脂が製作物に付着したり、表面がすぐにデコボコになるのが悩みでした。ベークライトもコテを当て続ければ焦げてしまうものの、ずっとクリーンに作業が進むはず。え? 次は何を作るつもりかって? そりゃあ……かもめ・銀竜とくればアレですよアレ、アレアレ。


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Amazonでもカツミの一部商品を扱っていることにびっくり。ただし、ベーク材のうちまともな価格はこの特大のみの模様。

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