Appleと日本メーカーの決定的違いはひとつだけかも。目指すもの、ゴールの違い。

朝日新聞7日朝刊に「Apple越せぬ日本 自前主義で差別化難航」という記事がありました。

画像


この記事を真に受けると、本当に落胆するよりほかありません。記事の一部を引用しますと・・
 「売り方がうまいだけ。日本にない独自技術なんて何も使っていないのに」
 アップル商品がヒットするたびに、日本メーカーからは、こんな恨み節が今でも聞こえてくる。

日本のトップメーカーが未だにこんな考え方を持っているのだとしたら、Appleを超えるどころか近づくこともまずできないでしょう。

この点について、Appleと日本メーカーにある違いはひとつだけだと考えています。

◯ 日本メーカーの目指すゴール → 機械装置の性能向上。

◯ Appleの目指すゴール → 人間生活の質の向上。


根本的に設定したゴールが違うんですよ。Appleはまず、今の生活においてどの部分が不便で厄介なのかを見つけ出し、それを快適に行うための装置やサービスを開発するのです。実現するために最新のテクノロジーが必要であれば使うだけであって、まずテクノロジーありきの日本メーカーとはアプローチが真逆だということを理解しなければいけないのではないでしょうか。

初代Macintoshのキャッチコピーは「The Computer For the Rest of Us」、つまり「コンピュータの専門家以外の人たちのためのコンピュータ」でした。極めて明確なゴールが設定された上で誕生した製品であり、以後のAppleの性格を決定づけることとなるのです。

ウォークマンやプレイステーションのような日本発の革新的製品が記事中に引用されており、強力な経営者の存在による賜物のごとく書かれているのも少々違和感を覚える点でして、彼ら経営者が非常にわかりやすいビジョンの元で製品開発した結果の産物であるのは間違いないでしょう。

「とりあえず技術を」ではなく「今メンドクセーことはなに?」「もっと楽しめるものはないの?」からスタートできる企業こそ、ポストAppleを担える資質を備えているといえるのではないかとトビは考えます。


Apple iPod touch 8GB MC540J/A
アップル
2010-09-02


Amazonアソシエイト by Apple iPod touch 8GB MC540J/A の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


「必要なければ無理にモデルチェンジしなくてもいい」という考え方は日本で受け入れられそうにないですね。

関連記事 関連記事:

シャープ、「しゃべる家電」を展開予定。迷走を通り越して自爆する気か。 パワーリンゴ/ウェブリブログ(2013/07/15)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

まさに
2011年10月09日 10:29
良いものを作れば売れると言われますが、「良いもの」の定義が決定的に違うんですよね。技術的にすごいもの=良いものではなく、そのものを使ってどう生活が変えられるか、どれだけ心地良いかが問題であることに気づいてほしいですね。
トビ
2011年10月09日 11:00
まさにさんいらっしゃいませ。

> 「良いもの」の定義が決定的に違うんですよね。

本当にそう思います。いいものを作れば消費者が買ってくれるという消費者任せのスタイルはある意味「日本人的」だといえますが、Appleの「どうだ、凄いものを作ったんだからみんな使えよ!」というくらい強引な押しつけも必要な場合があるでしょう。Appleがただならぬのは、押し付けたものが本当に「凄い」んですよね。

この記事へのトラックバック